植物や虫には名前が付いている。よく見かける動物(例えば犬)は図鑑を見なくてもわかる。もっとも、犬の種類にまで立ち入ると、ついていけなくなるが。
雑草となると、通称名に頼ることになる。まあ、どの草を指しているのかが伝わればいいのだから、日常的には困らない。
通称名で、ポピュラーなものと、そうでないものとがある。後者の中にはその人が名付けたものも含まれる。家族だけとか、その町内の子供達だけとかで通じるとか。
雑草は種類が多いので、覚えきれないし、また雑草名を誰かに伝える頻度が少ないため、本気になって覚えようとしないし、また調べようともしない。
ただ、何処にでもマニアックな人がいて、雑草マニアなら、かなりの範囲をカバーしているはずだ。指させば即答で名前が返ってくる。
「名もない草花」とは、単に名前が知られ渡っていないだけのことだ。