可愛い動物を見ていると、気持ちが和む。可愛く感じるのは、幼さが原因かもしれない。
蛇は幼さを感じないが、亀なら感じなくはない。動きとか形によるものだ。
グロテスクな生き物を可愛いと思っている人もいるので、一概には言えないが。
これまでなら決して「可愛い」とは表現しなかったものまで、拡大して使うようになった。
可愛いものを増やしているようなものである。それだけに、可愛くないものが多く出現しているのだろう。
可愛さは、純朴さや、あどけなさとか、わりと単純な次元での「感想」である。これも世の中が複雑になりすぎた反動で、平らにしているのだろう。
可愛いか可愛くないかの判断は、驚くほど簡単で、価値基準も優しい。面倒臭いことが増えてしまった時代だからこそ「可愛い」と表現する頻度が増えたのかもしれない。