新しくできたショッピング街や、地下街には、愛称名が付けられている。これは親しみやすくするためのネーミングらしいが、逆にわかりにくい。何処にあるのか、どんな場所なのかが曖昧である。その理由は横文字名が多いことと、形容詞的な言葉が多いためだ。
通称名というのもある。たとえば大阪道頓堀にかかる戎橋は「ひっかけ橋」とか「ナンバ橋」とか呼ばれている。それは地図に記されることは先ずない。通称名なので、知らなくても大丈夫である。
長崎市内の眼鏡橋は、わかりやすいネーミングである。見たままなのだが、川面に映る半円と、実在の半円を合わせて眼鏡の形になる。
何を指しているのか判断に苦しむネーミングが、最近やたら多くなり、ただでさえ覚えなければいけないものが増えているので、もう付き合いきれない。
「名付け」は、コミュニケーションである。それを無視したようなネーミングには、もうウンザリだ。