川崎フォトエッセイ  その105  アナログ    ←前 次→  HOME


 最近僕は、パソコン上で漫画やイラストや文章を書いている。写真もデジタルカメラを使うことが多い。つまりデジタル処理が日常化しているのだ。

 デジタルの世界にはまりこんだ生活をしていると、アナログ的な世界が懐かしくなる。パソコンを触るということは、デジタル処理をしていることとでもあるらしい。「らしい」と思うのは、あまりそんなことは意識しないで使っているからだ。

 たとえば、パソコンで文章を書くとき、表示される文字は、僕の筆跡ではない。よくあるフォント文字だ。気持ちの揺れが筆跡の揺れとなって表れない。ただ、誤変換と誤入力で、とんでもない文字を残すこともあるが。

 アナログ的なものをやっていると、デジタル的なパターンを見える。逆にデジタルからアナログ的な影をうかがうことが出来る。

 表示されたものからの情報よりも、それを見て、色々と思い浮かべる個人の頭の中の情報のほうが、質量とも多いように思える。