川崎フォトエッセイ  その108  地下鉄    ←前 次→  HOME


 都心部での移動は地下鉄を利用することが多い。バスに比べ便が多いし、乗りやすいからだ。

 大阪では御堂筋線とか、谷町線とかがあり、いずれも道路の下を走っている。ところが何度もその場所を移動しているはずなのに、本物の御堂筋や谷町筋の景観に疎いのだ。地下を走っているのだから仕方のはない話だが。

 地下鉄での車窓風景は、地下鉄が地下を走っているかぎり、違いがない。辛うじて駅のプラットホームが違うだけだ。そのためアナウンスをよく聞いていないと、何処を走っているかが分からない。

 初めて降りた駅の階段を上り、地上に出たとき、そこが一体何処なのか、周囲を見渡して、確認することになる。これは一気にワープした感じで、知っている街でも、出た場所によっては、見知らぬ街に見えてしまう。

 地下鉄とはそう言うものだという頭があるので、それ以上神経質に考えないのが通常だろう。