川崎フォトエッセイ  その118  電車内    ←前 次→  HOME


 親しみを感じる人がいる。それは電車内での人でもそうだ。逆に親しくなりたくない人もいる。そんなことを考えながら乗客を観察していると面白い。

 いずれも極めて個人的な主観の問題かもしれないが、ほぼ共通する「見かけイメージ」も存在する。万人がはまりやすいタイプがあるわけだ。

 この場合、類似というのがポイントになる。過去の知り合いからデータを検索し「おそらくこの人もそうだろう」と判断するのかもしれない。そして、過去そういう判断をやって失敗したことも、さらにデータとして入っているはずだ。

 いくら相性の良いタイプの人でも、関係によって、引き出されるものが違ってくる。人格の幅は思っている以上に広い。

 人はそれぞれ違っているようでいても同じだし、同じように見えていても違う。興味の尽きない問題だ。