川崎フォトエッセイ  その170  白い家    ←前 次→  HOME


 木造のアパートでも、外装を見ただけでは何かよく分からない。板を張り付けた家なら、一目で木造だと分かるが、新建材で張られていると、正体が分からなくなる。

 煉瓦の壁だと思っていたら、一枚物の板だったりする。同じように木の板だと思っていたら、本当の木ではなく、木の板を形取った壁だったりする。壁と言うよりボードなのだ。

 昔は白い家が少なかったが、最近は、やたらと多くなり、もう目立たなくなった。たとえば板塀を白くするには、ペンキを塗る手間があり、しかも白は汚れが目立つので、塗り替える頻度も多いはずなので、メンテナンスが大変だったに違いない。そのため、あまり白い家はなかったのだ。

 ところが、最近の建材は、最初から白いため、その手間がかからない。だから増えたのだろうか。

 まあ、そういうリアルな問題はさておいて、よく晴れた青空を背景にした白い家は、光り輝くほど美しい。