川崎フォトエッセイ  その177  たこ焼き    ←前 次→  HOME


 東京の某編集者が大阪を見たとき、「阪神」「吉本」「たこ焼き」がイメージとしてあるとか。関西にしか住んだことがない僕としては、この三つは普段意識したことはない。つまり、極ありふれた風景として、普通に存在しているだけに、目立った特徴にはならないのだ。

 いずれにせよ、この三つは、全国規模で活躍しているため、目に触れる機会が多いのだ。単にそれだけだと思いたい。

 関西人が思っている関西らしさと、全国に広まっている関西らしさは、当然食い違う。これは何処の地方都市でも同じだ。また、もっと規模を小さくして、町内の印象も似たようなパターンとなっている。さらに、各家庭の印象も、同じことが言える。

「相手がそう思いたがる」というツボがあって、僕もそのツボに入ってしまうことが多い。兵庫県の赤穂は、赤穂浪士がうろうろしている印象で捉えてしまう。そのほうが、把握しやすいからだ。

「大阪」=「たこ焼き」の印象などは、まさにツボにはまった蛸壺現象だろう。