鬼瓦の鬼は、邪霊や魔除けのディバイスだが、屋根に「水」と書かれている場合は、雨乞いのための、水招き用ディバイスだろう。「福」と書かれている場合は、当然「幸せ」とか「幸福」とかを招くためのディバイスである。しかし、福と名の付くお寺のオリジナル瓦かもしれないが……。
鬼瓦だけでは、悪いものを寄せ付けないが、積極的に良いものも招こうとする姿勢ではない。そのため、大黒天が立ってる瓦もある。
その種のマジナイは、今の経済界や社会で、果たして通じるのだろうかと、ふと考えてしまう。それは、古いパソコンだと、新しい周辺機材を繋ぐのに、苦労するため、それと同じことがここでも起こっているのではないかと、心配になる。
それはお経でも言える。二十歳ぐらいの人が死んで、お経をあげられても、内容は分からないだろう。しかし、何を言っているのか分からなくても、お経であることは分かる。そして、お経をあげられている状態は、自分はもう死んでいるのだといいうことを知る手がかりになる。
古今東西の文化や風習に触れていると、内容は分からなくても、それは何のディバイスなのか程度は理解できそうなので、便利かもしれない。