川崎フォトエッセイ  その281  カタルシス    ←前 →次  HOME


 存在を知っていても、行く機会のない場所がある。行こうと思えば、行ける場所は、いつでも行けるのだからと思ってしまうためだろうか。また、行ったことのない場所は、プレッシャーがかかるためか、決心しないと行きにくい。

 いつも同じような場所をウロウロしていると、たまに全く違う場所へ行きたくなるのは確かだが、実際に行ってみると、思っていたほどの満足を味わえないことも多い。しかし、長年に渡り行ってみたいと思っていたことを果たしたカタルシスはあるようだ。

 これは、目的がその場所にあるのではなく、行動に対する満足感かもしれない。つまり自己満足的な評価なのである。そのため、つまらない場所や、つまらない行動であっても、その人にとっては価値となる。

 この種の精神的なやりくりは、心の洗濯になるようだ。心の汚れやケガレとか、言葉では簡単に存在するが、それは本人の「感じ」でしかなく、曖昧なものである。