人は人に興味を示すが、食べるものにも興味を示す。「人を食った話」とかがあるように、食べることによって、満足感を得ることがある。もちろん人肉を食べるという意味ではない。
「食べる」は「生きる」とダイレクトに絡んでくる。食べないと死んでしまうし、また何食か抜くと体力がついてこない。その意味で食べないと生きていけない。
相手の職業を「何で食べてますか」と聞くこともある。食べるために仕事をする……は、非常にわかりやすいし、謙虚な答えだ。一番の基本を述べている。
当然、住居の問題とか、衣服の問題もあるが、それらは「食べ物」に比べると、我慢できる問題である。
ところが、みたらし団子を食べたいと思うときは、これは「生きる」という次元ではなく、余裕のあるレベルになる。菓子類とかのおやつを食べるのは、趣味とか、好みとかの問題になる。人というのは、このあたりにこだわり、生きていることも確かだ。