川崎フォトエッセイ  その335  駄菓子屋    ←前 →次  HOME

 時代がいくら進歩し、変化しても、子供は子供である。

 子供も年々進化(?)してるのかもしれないが、子供はやはり子供のままで産まれる(笑)。

 昔に比べ、食べるおやつや遊ぶおもちゃが変わっても「おやつ」「おもちゃ」という「言葉の箱」は同じで、中身がちょっと違うだけである。その箱の機能は同じで、意味するところも同じである。

 大人になるにしたがい「おやつ」や「おもちゃ」の箱は何かに取り代わってしまうかもしれないが、原型は残る。大人のおやつがケーキとなったり、大人のおもちゃ(笑)になったりする。

 時代の進化よりも、子供から大人への進化のほうが、遙かにダイナミックである。鉄や木がプラスチックになっても、意味は同じだ。質感の変化よりも、その機能は変わらない。

 駄菓子屋さんの店先を見ていると、いつでも子供時代にワープできそうなのは、原型の箱が、まだ残っているためだろう。