直接関わらないのだが、身近に存在しているものがある。その在りかたに、関心を持つことは少ないのは、文字通り関わるきっかけがないためである。
自分の身近なこと、そのすべてに関わっていると忙しくて仕方がない。また、全てと接することなどできない。
ある歩道を行くとき、関わっているのは歩道である。道沿いに草花が咲いていたとしても、それは歩道の付加物のように見ているだけである。
草花を見るために、その歩道にいるわけではなく、目的地まで行くために、その歩道と関わっているだけである。
しかし、歩道は、歩道が占めている地面だけではなく、その周辺も込められている。そのため歩道とは無関係なものとも接してしまうことになる。
僕らはそう言う「おまけ」的存在に対しては、その距離感から、ぼんやりと接する気持ちよさを味わうことがある。