川崎フォトエッセイ  その379  非表示    ←前 →次  HOME

 普段は見えにくいが確実に機能しているものがある。表示されているものは対応しやすいが、非表示のまま稼働しているものは、掌握しにくい。

 表示の中に、暗に非表示な情報を入れたとしても、正しく伝わるかどうかはわからない。受け取る側にとってそれはなぞなぞを貰ったような気になったり、または、理解しにくいので、無視してしまうこともある。それに、どの箇所についての情報なのかが曖昧なためだろう。

 非表示情報を与える側も、一種の布石や伏線のような感じで、そのときは理解して貰わなくても、後で意味がわかるだろうと考えているのだろうか。いずれにしても面と向かって表明できないことが裏側や側面で稼働しているのは事実である。

 全てを表示させると、今の状態が維持できなくなったり、脅威を与えたりする。リアルなものが見えないところで動いていると知りつつも……。