見本と実際とは違うことは、薄々わかっていても、見本でひっぱらるものだ。少なくても、違うものではないはずで、それに近いものが出てくると予測できるからだ。
もし、見本と実物が違いすぎた場合、信用問題になるし、売る方もやっていけなくなるはずだ。最初から騙してやろうという場合は別だが……。
実物大のサンプルは、逆に実物との差を確認しやすい。サンプルが先にあって、実物があるのか、実物からサンプルを作るのかでも違ってくる。本来なら後者だろう。
サンプルは、品書きをビジュアル化したものだと考えれば、どんなものなのかが一目瞭然で、これはわかりやすい。特に全く知らないものに対しては、ビジュアル化はありがたい。
サンプルと実物との差を何度も体験していると「サンプルから二割ほど差し引いたものが実物である」と学習したりする。そういう補正を加えると、落差に苦しまなくなる。