川崎フォトエッセイ  その414 通行       HOME

 往来の激しい道では、様々な思惑が展開している。クルマと自転車と人とでは通行の仕方が違う。同じように人が乗っていても、自転車とクルマとでは考え方も違うのである。

 人がクルマや自転車によって移動することにより、外枠が人ではなくなってしまう。クルマの思惑と自転車、バイク、歩行者とでは、当然違いが生じる。

 この違いは、人さえをも違えてしまう。同じ人でも車に乗ると歩行者の人格とは違う意識になる。

 では歩行者は同じ意識を持っているのかというと、そうでない。歩行者も服装という外枠を持っている。当然それ以上に男女や年齢によっても、違いは生じている。これは外枠であるクルマでも同じだ。

 それらの違いが往来の激しい道では、はっきりと形になって上下左右関係、優先順位などで顕わになる。