川崎フォトエッセイ  その427 乗り物       HOME

 鉄道や路線バスなどの乗り物は、ある場所へ行くときに利用することが多く、任意の乗り物に乗ることだけが目的、ということは少ない。純粋に乗り物を楽しむ場合は遊園地のそれが適しているだろう。

 単なる移動手段としての乗り物も、その機能以上のものに魅力を感じることがある。たとえばデザインや雰囲気とかだ。そうなると鉄道マニアとかのレベルに近くなる。さらにカーマニアと呼ばれる世界もそうで、実用性だけのレベルではなくなってしまう。

 基本は移動手段なのだが、手段であるその物にも興味が走り、実際に走っているその場所の風景を見るよりも、乗り物自体を見ていることも多くなる。

 場所への移動の基本は徒歩である。それでは時間がかかりすぎる場合、乗り物を利用する。確かにこれは文明の利器であり、一種の魔法だ。当然その魔法に興味が行くのは仕方のないことだろう。