川崎フォトエッセイ  その447 規則性       HOME


 自然を観察していると、何らかの規則性を発見する。しかしこの規則は曖昧で、たとえば左右対称にしても、厳密にはそうではなかっても、大まかに左と右の図が似たものなら、この規則を適用することもある。

 規則性は人が発見したもので、その対称が「私は規則性がある」と言ってるわけではない。

 しかし、言葉も曖昧で、使われる場所やタイミングによって変化してしまう。「規則性」という言葉が変化するのではなく、その内容が変化するのだ。これは誰が言ったのかによっても受け取り方が違ってくる。たとえば幼児が「規則性」と言ったとしても、音としてしか受け取らないこともある。詳しく知っていて使っているわけではないことを、受け取る側が考えるからだ。

 発するほうも受けるほうも、それぞれの思惑や事情の中でやり取りしている。それらを突き動かしているものを押さえないと、空回りしやすい。