川崎フォトエッセイ  その531  氏素性      HOME

 背負っている過去があって、それは普段は表には出てこないが、ある日突然ワープすることがある。

 民族的なもの、地域的なものは根強い。機能を失っているはずの共同体が地下水のように流れている。それが浮上するタイミングがある。たとえば氏素性とかは、地域や血縁といった、先天的なものが問われたり、また利用されたりする。

 氏素性ジャンルは、それなりに誇れる人にとっては便利なアイテムとなる。そうでない人にとっては、そのジャンルでの展開は避けたいところだ。

 自分が、それなりに優位に立てるものを押し出すのは人情だが、逆に反目をかうこともある。

 僕らが生きているはずの世界は後天的なキャリアの世界だが、それが不足していたりすると、先天的なものを持ち出すことも多い。