川崎フォトエッセイ  その560  落日      HOME

 人によって一日の終わり方は違う。日が沈み、暗くなると、一日を終えてしまう人もいる。そして外が明るくなり始めると、一日を始めるパターンだ。

 夜明け前に出勤し、日没近くに帰路につく人もいる。陽が当たっているときは、ビルの一室で仕事をし、太陽を見ないで昼日中を過ごす人もいるだろう。

 一日が終わる感じは、夕焼けを見ると実感できる。それは、その地域に住む人にとって一日の終わりだが、地球の裏側では逆になっているため、同時性はない。

 地球的なずれもあれば、その人の暮らしぶりでのずれもある。夕方に起き出し、夜中に仕事をする人もいるだろう。

 暗くなると、一日が終わるのは、陽がなくなるからで、つまりは明かりが問題になっている。実際には、零時近くまで起きており、深夜の一時とかに一日を終え、床につく人もいる。この人など、カレンダー的には翌日にその日を終えているようなものだ。