川崎フォトエッセイ  その582  付随的変化      HOME

 現実に存在するものでも、それがいつも同じ状態であるとは限らないため、違った印象の場所になることがある。

 この現実は刻々と変わる現実で、その中の一コマを偶然見ているだけにすぎない。同じものでも違う現れ方となり、別な顔を持っているものだ。

 しかし、変化するところと、そうでないところがあり、前者をベースとして把握することで、付随的変化に惑わされないようにしているようだ。

 ベースそのものも実際には変化していくものだが、その度合いが低いため、当座の間は基準になり得る。

 その基準を決める主体は本人だが、その人の基準は他の人の基準と重なることもあれば、そうでないこともある。

 同じものを見ても、本人でさえその基準が変わっていくため、気持ちの上での偶然も加わり、現実はめくるめく変わっていくものになる。