川崎フォトエッセイ  その601  風土      HOME

 風土はそこに住む人の環境である。環境は人を左右するのは当然で、ある環境に合わないような行為は生きにくくなるため、環境に則さないと生き残れない。

 固有のセンスも環境からの影響や反映で、今居る環境とは正反対へ向かったり、現状をさらに誇張したりもする。

 自身の恨み辛みではなく、環境が原因の場合は、個人的事情を越えるため、正当化しやすい。これは複数の人達が、同じ状況を背負っているという意味で、公的な絡みが発生するためだ。

 個人は精神的にも肉体的にも、または文化的にも風土の中で生きている。風が吹き、雨が降り、雪が降る……という土地の事情は、技術の進歩で、室内では違いが出にくいが、一歩外に出ると、モロの風土が立ちはだかっている。

 風土を盾にするか、風土を無視するかの選択もあるが、一カ所に長く定住しない場合は、風土に対しての固有の思いは薄くなるだろう。