川崎フォトエッセイ  その641  仕切る      HOME

 僕らは空間内で暮らしている。建物内では空間は仕切られている。その仕切方にいろいろなものが含まれる。

 建物内を仕切るのは壁や天上や床である。壁の仕切方が広いと、一つの部屋が大きくなる。壁の高さは床と天上に連動している。しかし四角い箱のような部屋ばかりではないし、床も平面であるとは限らない。

 壁が屋外に接している場合、窓を作ることが出来る。その側壁を全て窓にすることも可能だ。また、側壁を玄関口のようにすることも出来る。

 仕切ることによって部屋や廊下などを作ることが出来る。これはちょうどよい空間を得るためで、その空間と隣の空間とを違わせることにより、使い方の違いを認識させる。当然同じ仕切られ方の空間が複数並んでいる場合もある。

 建物空間は壁や天上や床で仕切られているが、その距離感は人間の寸法が基準になっている。