川崎フォトエッセイ  その686  幼友達      HOME

 子供時代の友達は、主に遊び相手とか、同級生だろう。同年代の子供が近所にいると、接触しやすい。

 お互いの趣味が一致するというようなレベルでの接触ではなく、偶然近所にいるだけの理由で、関係が出来る。そのため、大人になるに従い、パーソナリティーの違いから、親しい関係からは遠ざかるようだ。

 同級生も似たようなもので、偶然出席番号が近いとか、机が近いからと言う理由で、親しい関係に一時なる。クラスが変われば、その関係も希薄になる。

 人はその気になれば、誰とでも親しくなれるものだろうか。親しさとか友情とかのレベルではなく、便利さを求めての交流であることが多い。そうでないと、ある環境内で生きにくいからだ。

 僕らが大人になり、ある程度個性も固まり、方向性が出てきたとき、自分らしい友人関係を形成する。範囲が広がっただけ、選択も難しくなる。無邪気な遊び相手だった幼友達のような関係は、望みにくい。