川崎フォトエッセイ  その705  不動       HOME

 定位置から、ずっと同じ態度で臨む、というのは、人間には出来ないことだ。人は動物であるため、常に動いているからだ。

 人は固定した存在ではなく、常に動いており、様々な事柄と絡みながら、暮らしている。その行動は、意識的で、満たされないものを求めたり、刺激を求めたり、他人や環境との絡みで、不本意な動きを強いられたりする。

 ある意志や、意識が固定し、動かなくなった場合、人としての面白さは逆になくなる。その気になれば、動けるところに、人の自由さがあるが、実際に行動を起こしても、出来ないことや、果たせない内容もあるため、この自由は残酷ではある。

 人は常に満たされない状態にあり、その問題を何とかしようと、動いたりする。その行動も、さらに高いところから見れば、ほとんど動いていないのと同じぐらい、微々たる自由行動かもしれない。