川崎フォトエッセイ  その735  大衆食堂       HOME
 大衆食堂の「大衆」は「一般大衆」とかの、大衆で、これは、不特定多数の人々を指すのだが、今の時代での客は、大衆全般を指さなくなった。
「大衆食堂」的な意味合いは「ファミレス」に取り替えられている。つまり、よりニュートラルな食堂と言うことだ。
 大衆食堂の多くは、店主の住居と同じであり、店主は常にその店にいる。ファミレスの場合、店主はいるが、チェーン店の社員だったりするし、店主との関係は、それほど大事ではない。
 公共性のある場所に、任意の人物が、その人格的雰囲気を醸し出しながら、そこにいると、ニュートラル性が薄れる。
 大衆食堂は、飲み屋さんに近くなる。大衆酒場と似たような時代に発生したためだろうか。
「大衆」は、実際には同じ人達を指しているのだが、その人達のポイントまでは指し切れていない。