川崎フォトエッセイ  その737  寄り道       HOME
 可能性に賭けたいときがある。それは、現状では計算しきれず、どちらかというと不可能に近い情況の時、可能性の余地を残したがるようだ。

 全く不可能というようなことは、あまり認めたくないし、その道が閉ざされることは、生き方に関わり、希望を失うことになるからだ。

 僕らは可能性の一つをどうにかこうにか選択し、その道を進んでいる。当然並行して走っている道もあり、そこへ繋がる枝道も見え隠れしている。

 今とは違う道に乗り換えたいと思うこともある。しかし、同じ人でも複数の道を歩くことは可能だ。物理的な道なら、今の道しか歩めないが、精神的な道や、人との関係などでは、寄り道も可能なのだ。

 その寄り道が、メインの道になる可能性もある。この種のダイナミックな変化を期待しながら、日常は動いてる。