川崎フォトエッセイ  その751  幽霊       HOME

 人の姿をしている霊は分かりやすい。それ以前の問題として、幽霊とか霊魂と呼ばれるオドロオドロしたものが、この世に存在しているかどうかは謎なのだ。もし一般的に存在しているとすれば、義務教育の教科書に載っているはずだ。

 霊は感じるものだとすれば、それは形にならないため、気持ちや気分の問題に近くなる。

 しかし、日常的に霊的なものを感じている人は、それなりにいる。これを霊感の強い人と呼んでいるが、感受性が異常に強い人と重なるとすれば、そこに霊がいても、ニブイ人なら感じないことになる。その意味で、祟りとかは問題ではなくなるだろう。

 何か悪いことをした場合、思い当たることがあると、その種の祟りを恐れるかもしれないが…。

 幽霊は念が籠もっていて、怖そうだが、オバケになると、愉快な感じがする。しかし、リアルに受け止めてしまえるほどの幻覚に遭遇した場合、この世を越えた存在を考えてしまうと同時に、精神的に病んでいるのではないと考えてもよい。