川崎フォトエッセイ  その831  ダンジョン       HOME

 日常の中にぽっかりとダンジョン(地下迷宮・迷路)への入り口が開いているかもしれない。と、言うようなことは普通考えないことではある。

 ダンジョン内には謎が満ちている。それは人が作った仕掛けであり、トラップ(罠)も人為的である。自然にできた洞窟とは異なり、人の情念が支配している。

 日常の中でもわからない仕掛けが多々ある。それらは理解すれば了解事項となるが、全てを知り尽くすわけにはいかない。

 だが、人の作った仕掛けには癖があり、パターンがある。具体的にはわからなくても、構造は推測できる。

 何らかのトラブルに巻き込まれたときなどに、このダンジョンに似た迷路を彷徨うことがある。開かない扉、落とし穴。行き止まりとなっている通路。

 平凡な日常の中にも、ダンジョンへの入り口がぽっかり開いている。迂闊に入り込むと、出てこれなくなるので、注意が肝要だ。