川崎フォトエッセイ  その871  動物       HOME

 ある程度大きな寸法の動物は、人間を意識する。人間を意識する動物に対して、人間も意識的になる。

 相手が意識的になるのだから、こちらも相手の意識が分かるような気になる。

 つまり、意識しあえる関係は、感情面で繋がっているようにみえる。

 人間に対し、コミュニケーションを仕掛けてくる動物がいる。それが単純な要求であっても、それを満たしてやると、関係はぐっと良くなる。

 動物はベタベタな自己主張をする。人間も基本はそうなのだが、ダイレクト性に欠ける。そのため主張の真意が見えなくなることがある。

 動物には大それた野望があるとは思えない。生きていく上で必要な技能とかに対する望み程度だろう。その意味でシンプルである。

 人間がこうも混乱し、とんでもないことをしでかしてしまうのは、神に似た全能性幻想を持っているためかもしれない。