川崎フォトエッセイ  その877  花       HOME

 花屋さんで見る花は、花がたくさんあるため、目移りするし、値段が付いているため、それが気になる。

 売ることを目的に栽培されている花畑もそうだ。そこに人間の企みまで読み込んでしまうため、花よりもその周辺が気になる。

 イベント会場で見る花々も、人に見せるための見せ物的扱いが気になるところだ。

 花とのちょうど良い距離感は、野生の状態で見ることだろうが、それには探索が必要である。

 家の玄関先や庭に咲いている花にも、個人的感情が追加されるが、その企みは、単なる観賞用だろう。

 そこでは花が咲いているだけで、それを利用するというような企みは読みにくい。

 その場合、その主人と同じような感じで、花を見ることができる。そして良いものを見せてもらったという気持ちになれる。

 花と人間との関係は微妙だ。花そのものは花のままなのだが。