川崎フォトエッセイ  その908  足形       HOME

 手形はよく見かけるが、足形はそれほどではない。

 手相はあるが「足相」はあまり聞かない。足の裏は体の中でも一番遠いところにある。その遠さは、目からの遠さや手からの遠さとも関係するだろう。背中の一部などは手も目も届かないので、足の裏よりも遠いことになる。

 足の裏に魚の目とかが出来ると、歩くのが大変になる。手のひらに比べ、足の裏など毎日見ているわけではないので、変化に気づきにくい。

 人の形を真似たロボットとかを見ていると、足の裏は非常に大きく広い。人形も、立たすのは大変だ。

 人はじっと立った姿勢は苦痛に違いない。歩いているほうが楽なはずだ。

「手を洗う」は小手先的だが「足を洗う」は本格的だ。足は「道」に繋がり、ポジション的だ。そこに立ち、その上で手を使うことになる。