川崎フォトエッセイ  その909  黄昏       HOME

 黄昏時は光の変化が早い。空はまだ昼間の青さを残していても、地上では夜が迫りつつある。

 この景色を日本人はこの島に住み着いたころから見てきているはずだ。それを現代人も同じように見ている。その受け止め方は違っているだけだ。

 一日の移り変わりがあるように、季節の移り変わりもある。北や南は別としても日本には豊かな四季があり、それが文化に影響を与えている。

 先天的にあるこの種の自然な風土は、一種の常識として最初からあり、その囲みの中では疑いを挟むことなく流通する。

 体験したことのない秩序は、思い当たる節がないため、頭では分かっていても、実感が希薄だ。

 分かり切ったことは、あえて意識する必要もなく、説明する必要もない。世の中が複雑になると、説明が多くなり、学ぶのも大変になる。