川崎フォトエッセイ  その933  怪人       HOME

 狭い路地を抜けると、新たな路地が続いていたり、人の家の庭先で果てていたり、大きな道に出たりと、様々である。

 その町内で暮らしていない限り、任意の路地に入り込むことは先ずないだろう。

 初めて侵入した路地は、その先に何があるのかは分からない。少なくても人が住む町であり人が通行する道なので、危険な場所ではないのだが、不気味な通路もある。数メートル以内に、人の気配はあり、塀や壁を取り払えば、近くに人はいるのだが、死角になった場所は、不用心である。

 それ以前に、用もないのに、その場所を歩きながら、そう言うことを考えている人のほうが危険かもしれない。

 怪人は、単に怪しい人で、正体がしれないだけのことだが、場所との絡みで、その問題が生じるだけだ。

 見知らぬ路地に入り込むと、誰もが怪人になりえる。