川崎フォトエッセイ  その958  女子中学生       HOME

 中学生時代、同級生の女子が全員おばさんに見えたことがある。年をとるに従い、中学生に見える。

 では、昔見た、あのおばさんのような中学生は何処へ行ったのだろうか。

 たまにその頃の女子同級生と道で出会うことがある。同世代にしか見えない。

 二十歳前後に道で遭遇したときは、おばさんではなく娘さんになっていた。

 その意味で、中学校時代から、一度も再会しなかった女子同級生と、今会えば、おばさんのままかもしれない。つまり何も変化していないように、見てしまうのだろうか。

 すぐ近所に母校の中学校があり、登下校する生徒を毎日のように見ているが、おばさんに見え、おじさんに見えていた、同じ中学生だとは思えない。

 場合によっては、お爺さんに見えた同級生もいた。再会すると、若返っている。

 この種の印象は、観念的なもので、正確なものではない。それだけに、日常の中で語るようなことではない。

 

 

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