川崎フォトエッセイ  その1004  背負う       HOME

 ある人の名前やエピソードは知っていても、その人が何をした人なのかまでは知らないことがある。

 ある情報が常に流れ、知らないうちに頭の中に入りこんでいる例がある。

 自分で情報を調べたわけではなく、一方的に入って来た情報の場合、それ以上調べようとしないこともある。その件に興味がなかったりする場合だ。

 欲しい情報と、欲しくはないが勝手に入ってくる情報とがある。更に一生無関係だろうと思える情報もある。

 情報そのものが価値となることもある。知っているか知らないかだけで優劣が決まったりする。より多く知っている者が優位に立つことが多いのだが、持ちカードの多さを競う場での優劣になる可能性もある。

 情報の多さを誇りたいがために、大量に背負い込むと、結構重いものになる。

 大量の情報がそこにあったとしても、実際に突き動かしているのは情報ではなく、その場を嗅ぎ取る情緒かもしれない。