川崎フォトエッセイ  その1071  顔面蒼白       HOME

 人はとんでもないほど驚いたとき、顔から血が引き、所謂顔面蒼白状態になる。

 その状態を、本人は意識出来るだろうか。何に対して驚いたのかより、自分自身が真っ青になっていくことに驚くことがあるかもしれない。

 つまり、理由の如何ではなく、非常に危険な状態であることのほうが、重大なのだ。

 人により、驚くべき現象には差がある。同じ現象に出合っても、意に介しない人もいる。殆どの人が驚かないのに、自分だけが驚くこともある。

 そのため、何でもないようなことで、驚いているのを見て、不思議に思う必要はない。抱えている事情やタイミングが違うためだ。

 人があまり驚かないことで、驚いてしまうと、恥ずかしく思うことがあり、驚きを隠す場合もある。