川崎フォトエッセイ  その1084  呪術       HOME

 柵はガードである。柵の種類によってガードの程度が違う。守ろうとするものの程度が柵から伺うことが出来る。

 そのため、柵を見れば、それを前にした人の心構えも決まる。

 それが塀などでは、侵入することは、難しいし、高い塀なら、内側は見えないだろう。その意味で柵のガード力は高くはない。

 人と人の関係の場合も柵や塀などのガードが仕掛けられている。それは服装や装飾品や、持ち物、さらに髪型なども柵の役割を果たしている。

 その柵は、特定の相手に入り込ませないような雰囲気を与える。つまり、呪術的な色彩が強い。

 しかし、顔を覆い隠すとかは、柵ではなく、塀に近いものがある。塀ではガードが強すぎるし、籠もりすぎる。

 柵による呪術が効かない相手もいる。しかし、ないよりはましだろう。

 

 

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