川崎フォトエッセイ  その1102  町内の結界       HOME

 幼い子供が、一人で公園で遊んでいる、という図は、最近では、危険なシーンとして把握されるようだ。

 町内の公園でも、その町内が、新興住宅地や、マンションなどが含まれる町だと、どうしても見知らぬ人が多くなる。

 それが、どこの子供なのかは、近所の人なら、分かっていた時代は、村的な共同体が活きていたのだろう。

 そう言った時代は、町内の主婦などは、外に出ており、所謂安全な人達が、自然と監視出来たようだ。  また、遊び盛りの子供達が、町内を走り回っている感じで、それらが、一種の結界となり、怪しい人間が、町内に入り込んでも、それらの視線で、自在に動けなかったように思える。

 それは建物の構造が、複雑で、どこかに窓があり、隠居さんなどが、そこから、覗いていたりもしていただろう。

 今の時代、逆に、その町に住んでいるにもかかわらず、どこの誰か分からないような扱われ方をすることもある。

 

 

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