川崎フォトエッセイ  その1104  怪人       HOME

 道を歩いている時、それが単純な散歩である場合、行動としての曖昧さがある。その箇所を怪しいと思われるかもしれない。

 その道先が観光地となっていると、そこへ向かっている人として、怪しまれない。

 見知らぬ人は、見知らぬままでもよいのだが、歩いている目的が不明だと、分かりにくい存在となる。

 次にどう言う行為を取るのかが見えないため、警戒の幅が広がるためだろう。

 立ち入りが禁じられていない場所なら、そこを歩くのは自由なのだが、分かりにくい歩き方だと、誤解を受けやすくなる。

 つまり、一般的な何かに当てはめようと人はする。本人は一般的な人であっても、怪しさを返上するため、何らかの形を取る必要がある。

 例えば服装がそうだ。それはサインを送っていることになり、受け止めた側は、それだけのことで納得することもある。

 どう見ても怪しい服装で、怪しい動きをしている人がいる。それを不快と感じてしまうのは、その怪人の配慮が足りないためだろう。