川崎フォトエッセイ  その1111  映える       HOME

 色のついたものは魅力的で、魅惑されやすい。目立つやすいこともあるが、色に含まれている感情を、引き出してくれるからだ。

 しかし、そのものから、鮮やかな色を抜いた時、それでもまだ、魅力的に感じらられるだろうか?  それは、色づいているから魅力があるだけなら、そのものには大した魅力がないことになる。

 そう考えた場合、色は、本質を見失うようなトリック性が高いとも言えてしまう。

 しかし、そのものの本質の中に、色彩も含まれるため、色だけを取り出すのも問題だろう。

 また、色は、そこに単独であるよりも、他の色と混ざったり、重なったりしながら、存在するようだ。

 同じ色でも、背景の色が違えば、趣も違ってくる。

 鮮やかな色も周囲が地味な色の時は、さらに映えるだろう。

 

 

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