川崎フォトエッセイ  その1143  物と者       HOME

 使えるのに、使えなくなっているものがある。

 もう、必要ではなくなったものは、それが機能的には稼働していても、そこで終わらされてしまう。

 仕事をしている人にとっては、それは引退や、リストラに相当するだろう。

 物は文句一つ言わないだろうから、人が使わなくなっても、感情を表すこともない。

 人は、物ではない。しかし、物のように扱われることもあり得る。

 役立つもの、役立たないもの、と言う感じでの扱いだ。

 そして人も、役立つものとしてアピールするとなると、人間も品物的な価値を売り物にする態度が見られる。

 勝手なときだけ、人間らしさを言い出すこともあり、このあたりは微妙だ。

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