川崎フォトエッセイ  その1147  日本顔       HOME

 古い時代に描かれた日本人の顔を見ていると、非常に臭みを感じる。この臭みは、あまりにも、日本的な表情のためかもしれない。

 実際には、日本人の顔にも、様々なタイプがあるのだが、いかにも日本人というような顔がある。

 しかし、昔の日本人の顔がどんな感じだったのかは、形になって、残っていなければ分かりにくい。骨格がどうのというよりも、表情が出ている顔ではないと、臭みも見えにくい。

 そして、その臭みは、それを作った人の臭みと繋がっているようなフシがある。それには、少しばかり形を崩したような表情の方が、それが露出しやすい。

 先祖の臭みは、何となく背負いたくなく、認めたくなりような面もある。あまりにも本質を突かれているようで、嫌なためかもしれない。

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