その1148 　リアル　 　 　 　HOME

　現実は摩訶不思議だ。個人の想像外の風景を見せてくれる。

　その、一つ一つは理解の内にあったとしても、現実は生であり、刻一刻変化し、さらに、そのものについても、よく分かっていないことが多い。

　と、言うより、現実の全てを把握することは不可能なのだ。

　たとえそれが、人が作った現実であったとしても、様々な変化を遂げるのが、現実の醍醐味である。

　しかし、その現実を見ているのは、一人の個人である。個人の目で、個人の知識で見ている。そのため、共通する現実もあれば、そうでないない現実も出来てしまう。

　個人は、個人が背負っているところものでものを見、ものに触れる。個人でない状態で、現実を見ていても、何も感じないだろう。

　自分に寄りかかりながら、現実を見ることは、客観性云々以前に、それ以外の見え方はしないということだ。

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