川崎フォトエッセイ  その1168  生け簀       HOME

 魚介類を水槽に入れ、新鮮な状態で調理すると、まるで、上がったばかりの魚介類を食べる感じになる。

 料亭などでは、生け簀作りのための水槽があったりする。

 それを見ていると、水族館も巨大な生け簀料理店のように見えてしまうが、食べるわけにはいかないだろう。

 やっていることは同じでも、目的が違うと、意味も違ってくるからだ。水族館は、どちらかというと、養殖かもしれない。

 人を水槽の中に入れるわけにはいかないが、任意の人々を生け簀に入れ、その中で、泳がせることがある。これは食べるわけではなく、お気に入りの人々をある場所にストックするという意味だ。

 生け簀の主催者には殺生権があり、気に入らなければ、生け簀から追い出すことも出来る。

 自分の生け簀を持っていても、放置していると、食べる前に死んでしまうだろう。