川崎フォトエッセイ  その1216 単調      HOME

 同じような感じのものが粛々と続いていると、退屈なものだ。

 しかし変化のとんだ場所では、人は落ち着いた暮らし方は出来ないかもしれない。

 単調さがずっとそこにあってこそ、少しの変化でも楽しむことが出来る。

 常に変化の大きな場所では、さらに大きな変化が来ないと、退屈かもしれない。

 人は慣れた退屈さの中で、甘んじた生活をしがちだ。退屈ではない展開へ旅立つには冒険心が必要で、一種の賭となる。

 変化が乏しいことが、退屈さとイコールではない。

 単調さを退屈だとは受け取らない人もいる。

 変化を望まない人が保守的な人であるとは限らない。

 人は敢えて冒険はしない。その先に今より快適なものがはっきりと保証されているのなら別だ。  その報償がないときは、それは冒険となる。