川崎フォトエッセイ  その1243 自然崇拝      HOME

 放置していると、自然といい感じになることもある。メンテナンスをしないことが、逆にメンテナンスになっていることもあるからだ。

 メンテナンスが必要なのは、不自然な人工的仕掛けを施したものに対してだろう。

 人工的なものばかりがある場所に住んでいると、自然現象は邪魔なものとなるが、大自然の中では、ちょっとした人工的な仕掛けが大自然のリズムを狂わす。

 人は大自然の中にはあまり住まなくなった。自然をコントロール出来るより快適な人工的暮らしに走ったからだ。

 人工的な街では、大自然の息吹は制御されているのだが、完璧に押さえ込むことは出来ない。

 自然崇拝はかまわないが、多くの矛盾を含んでいる。野生の動物と同じレベルの暮らし方をしているのなら、自然崇拝という言葉やアクションもないかもしれない。