川崎フォトエッセイ  その1304 開いている      HOME

 開いているのか締まっているのか分からないような店がある。

 まだ開いていない店もあるし、二度と開かないような店もある。

 シャッターなどが完全に降りている店は、締まっていることがはっきりしているが、そうではない店は、ドアが開かないことで、営業していないことが分かる。

 開いている状態、営業している状態を、定休日以外休まず続けることは、至難の業だ。客にとっては開いていて当たり前のことだけに、その当たり前の日常を維持することは、偉いことかもしれない。

 目立った何かをするのでもなく、単に営業し続けているだけでも、十分値打ちはある。

 時代が、その店の雰囲気などを要求しなくなっても、店を続けることで、客も続けてくることもある。

 本当に苦しい状態になれば、それで生活できなくなっても、やっていけるだけの諦めも必要だろう。

 

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