川崎フォトエッセイ  その1329 通じない      HOME

 そこに現実はあるのだが、よく分からない状況がある。

 つまり、人や町の内情が表面からでは伺いにくいシーンがあり、実際との食い違いが大きすぎることがある。

 都市型の世界は、このパターンが殆どで、個人的幻想の世界が、方々で展開されている。

 横を歩いている人との関係が何もないという状態は、昔の村落では考えられなかったことだろう。

 都市にも村的な塊はあるのだが、複数の村に、所属することが多いため、名刺的な所属場所だけでは捉えることが出来ない。

 時代が都市化するほど、コミュニケーションが逆に複雑に、そして難しくなるような気がする。

 何も言わなくても、表情だけで、通じていた時代のほうが、面倒がなかったように思える。

 高度なコミュニケーション手段を駆使しても、何も通じないほど、人々の背景などが複雑化しているのだろう。

 

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