川崎フォトエッセイ  その1343 竈       HOME

 竈でご飯を炊くようなことはなくなった。電気炊飯器に取って代わられたからだ。

 竈には神がいる。竈の神様だ。しかし電気釜には神様はいない。  竈は土間などで、固定した場所にある。動かすことが出来ないものだ。しかし電気釜は簡単に動かすことが出来る。

 竈は米文化のフィニッシュ箇所で、米がご飯となり、食べられるものへと変換させる装置だ。

 屋外でもご飯は炊けるが、家にある竈は、家と繋がった固定したものだ。

 昔は家は土地の上にあり、その土地に根を生やしていた。また、稲が育つ場所に村が出来、そこで住むようになったと思える。

 今でも古い農家などでは竈があるかもしれないが、建て替えたときには消えているだろう。

 しかし、竈は大切なものなので、機能を失っても残している家もある。

 

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